雨樹一期のトイカメラの教科書 第29回「梅雨におすすめのフィルム」
こんにちばんは、雨樹一期です。先月はトイラボさん主催で、熊本にて「雨樹一期のトイカメラ遊園Vol.2〜ひだまりの記憶」を開催致しました。ご来場下さったみなさん、本当にありがとうございます。展示期間は三日間と短かったですが、とっても楽しくって有意義な時間でした。ということで、まずはその展示風景を。
展示枚数は150〜200点ほどなので、渋谷で開催した第一回のトイカメラ遊園の半分ほどではありますが、新作も加えつつ、渋谷の展示を凝縮したようなものになりました。手回しオルゴールやフォトキューブ、RBTさんとのコラボの服など、ただ壁に貼るだけじゃない展示も出来たのでいい感じになったかなと思っています。
この「トイカメラ遊園」はシリーズ化して、いろんな場所で開催していきたいと思っています。次は北上したいな。まだまだ開催地は未定ですが、もしもお近くで開催される時はぜひ遊びに来て下さい。宜しくお願いします☆
さて、今回のコラムは梅雨にオススメのフィルムをご紹介します。せっかくの撮影日が雨ってこともありますもんね。テンションも下がっちゃいます。それでも多少の雨なら撮る人は撮るでしょう。実はそんな日に名作が生まれたりするものです。
まずはロモグラフィーの「RED SCALE」です。これで撮ると赤〜オレンジの世界になります。同様の効果で、ローライの「RED BIRD」。僕が自作で制作している「nostalgie red」があります。こちらはネットショップで販売しています。って、宣伝みたいになってすみません。
このフィルムは天候に左右されないし、曇り空でも雰囲気のある写真が出来あがります。暗く撮ると赤が強く、適正だとオレンジ、明るめに撮ると薄らとですが青や緑など他の色も出ます。
以下の撮影はいずれも曇り〜雨の時に撮ったものです。
写真って青空がないと、光も弱くなって色がなくなっちゃうんですね。だったらなくしてしまえって感じでモノクロを入れちゃうのもいいですね。
リバーサルもオススメ。コントラストも強く、曇り空だと色のバランスも少し崩れて迫力のある写真になります。
もう販売は終了してしまったのですが、タングステンフィルムもとても相性がいいです。これはタングステン電球下での撮影用に調整されたフィルムで、日中に外で撮ると青く染まるので、晴れた日みたいな写真になります。
次にクロスプロセスですね。「もう色なんて関係ねー、ぶっ壊れてしまえ」って感じです。どのフィルムにも言えることですが、真っ白な空だと物足りないけど、雲が分かるような空だと格好良く撮れます。PROVIA400Xはしっとりと落ち着いた雰囲気に。
また、この時期は花の水滴なんかを撮るのもいいですが、水溜りの反射もオススメです。これぞ雨が降らないと撮れない写真ですね。雨が振った後に青空が訪れたら最高です。雨上がりって光に反射して街がキラキラと輝きだしてとっても奇麗なんですよね。
また、夜と雨とライトアップの組み合わせは晴れなんかよりずっといい写真が撮れます。夜だと青空なんて関係ないですし(笑)。
最後に超番外編ですが、多重露光をするって方法です。雨や曇りの日にフィルム一本普通に撮っちゃいます。それを巻き戻して、晴れた日に再度撮っていきます。
フィルムのコマとコマの間が同じ位置にくるように、一番はじめに撮影する位置を決めておきましょう。
私事コーナーですが、とりあえず展示も終わったとこなので、少し休憩。でも8月に大阪でちょっとコラボ展示に参加予定です。ちゃんと報告出来るようになりましたらまたここやブログで。
ということで、これからは青空が拝める日は少なくなりますが、お勧めしたフィルムでぜひ撮影に。名作が生まれるかもですよ。
おまけ。
ギャラリーで撮ったLC-Aの写真です。ランドセルがくまもんだー。かわいいー。
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