トイカメラの教科書第75回「フィルムを安く購入する方法」
こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。梅雨に入りましたね。せっかくなので「雨の日だからこその一枚」を狙いたいシーズンです。僕は名前に『雨』も入っていますし。なので、天気が悪くてもそこまでテンションは落ちません。熱中症だけには気をつけたいですね。
さて、今回はフィルム購入のお話です。
『フィルムはどこで買ってるんですか?』とよく聞かれます。カメラのキタムラとかに行ってもあまり種類は豊富ではないですからね。
てこともありまして、まずは日本で僕が購入するお店を勝手ながらご紹介しちゃいます。ランキングにするまでもないけど、最近はほぼ三店舗からしか購入していないので利用順に掲載します。あくまで僕のです。
僕は9割がネット購入で、紹介するのもネットショップになります。写真のない記事になりそうなので、購入したフィルムで撮った写真を挟んでいきます。
* ショップのリンクはコラムの最下部より。
第3位『かわうそ商店』さん
お店の名前は絶滅危惧種のニホンカワウソと、現在のフィルムの環境が由来だそうです。ネガティブな意味ではなく、フィルム文化を守っていこうという信念ですね。ステキです。
定番からマニアックなフィルムまで幅広く扱っておられます。僕が知ったのもおそらくマニアックなフィルムで検索してヒットしたはず。
35mmやブローニーだけでなく、ベスト判やミノックスなどの、まさに絶滅危惧種的なサイズのフィルムの販売、現像用品や印画紙なども豊富なので、いつかもっとお世話になりそうです。送料は無料ですが、北海道なので大阪の僕まで届くには少し時間はかかります。
第2位『ヨドバシカメラ』』&『ビックカメラ』
ベタによく利用しています。送料無料ですぐに届くというのがありがたいですね。
マニアックなフィルムはあまり売っていませんが、僕は定番フィルムを購入することも多いですからね。プリンターのインクや用紙と一緒に買っちゃう感じです。なんやかんやで安いし、ポイントがどんどん貯まるのもいい(笑)。
第1位『フォトスタジオ ヨシオカ』さん
とにかくマニアックなフィルムで僕の心をくすぐりまくります(笑)。4月に東京で『こんなフィルムもあったんや!?』というワークショップを開催しましたが、まさに僕の心境をそのまま形にした感じです。
フィルムでのみお世話になっていますが、中古カメラなども販売されています。そして驚くべきなのは注文して届くまでのスピード。「え?Amazon!?」ってなくらいに早いです。
僕はワークショップの開催もあってフィルムを大量に買うのですが、ギリギリで人数が増えた時でもすぐに手に入れることが出来るので、大助かりです。
以上、日本での主な購入先となります。最近はフィルム価格がどんどんあがって、1,000円が平均価格。ヤフオクやメルカリで購入することもありますが、逆に上記のお店より高いこともあります。
貧乏性な僕はとにかく最安値を探します(笑)。
『フィルムを安く購入する方法』
ということで安く手に入れる方法を書いておきます。フジフィルムはどこで購入しようが同じような価格ですが、コダックに関しては海外からが断然安いです。
たとえば、PORTRA400なんかは日本だと1,500円くらいしますが、海外から購入すると800円くらい。ILFORDやCineStillなども安いですね。フジとロモグラフィー以外なら、だいたい3〜4割引くらいで購入出来ます。
送料は日本よりかかるので、1本ではなく5本以上のまとめ買いしないと意味はないですけどね。
『B&H』
フィルム好きの間ではきっと有名ですね。まー種類が豊富なこと。35mmとブローニーで200種類以上あります。きっと、見たことない!ってフィルムも発見出来ると思いますよ。だいたいモノクロですが(笑)。
それだけあるのに、ほぼ全部知っている僕も相当マニアックかもしれませんが、100フィートの長巻きフィルムなんかもあるので、特定の海外フィルムを使う方にはオススメですね。
ただ送料は日本より高くなりますね。そして届かないこともあります(笑)。10本購入しただけなのに、二つに分けて発送されて、一つが届きませんでした。1ヶ月待って届かず連絡して再発送という感じです。カスタマーセンターは丁寧で返事も早いですけどね。今回は運送会社DHLのミスっぽいです。
□ 利点
海外ブランドのフィルムが安い
種類が豊富
日本では売ってないフィルムがある
■ 欠点
商品が届くまで数週間かかる
英語なので注文が難しい
バラバラで発送される?
『Film Photography Project』
こちらのコラムでも何度か紹介しています。同じくコダックのフィルムが安いです。B&Hに比べると、見たことの無いフィルムの割合がとても高いです。 というのも、過去の期限切れフィルムを巻き直して別の名前で販売しているから。そりゃ見たことないですよね。
で、僕はそれの長巻きフィルムを購入して、別の名前を付けてワークショップで使ったりしています(笑)。裏を返すとそれだけ魅力的なフィルムがあるということですね。
ただ、トイラボさんを含めて現像所では取り扱ってくれないフィルムがたくさんあるので購入時には気をつけて下さい。以下のような注意書きがあります。
* NOTICE: This motion picture film CAN NOT be processed by any standard commercial lab!
日本ほど丁寧さはないからか、まとめ買いをした時に、1本足りなかったことも、多かったこともあります(笑)。
届くまでの日数ですが、2年くらい前はなかなか届かない印象でしたが、最近は
1〜2週間で届きます。即日に発送をしたり、どんどん改善されている感じはありますね。
□ 利点
Retro Chromeなどの個性的なフィルムが販売されている
海外ブランドのフィルムが安い
届くまでの日数が海外の割に早い
■ 欠点
送料がやや高い
英語なので注文が難しい
海外からの購入は注文が難しいと書きましたが、誰にでも注文はできます。以下は例です。全てローマ字で入力します。少しくらい順番を間違えても届きます。
First name: 下の名前
Last name: 名字
Company: 空白でもOK
Street address: 市の続きを逆から(例:○○区 ○○町1-2-3 ○○ビル100号の場合→#100 ○○Bldg ,1-2-3 , ○○-tyou , ○○-ku)
City: 市(例:○○-shi)
Country: 日本を選択
State/Province: 都道府県を選択
Postal code: 郵便番号
Phone number:+81に、電話番号の最初の0を取って続ける(携帯が090…の方は+8190…)
オススメのショップ。それぞれのリンクは以下より
■ かわうそ商店 http://kawauso.biz/
■ フォトスタジオ ヨシオカ https://photoyoshioka.shop-pro.jp/
■ B&H https://www.bhphotovideo.com/
■ Film Photography Project https://filmphotographystore.com/
さて、いかがだったでしょう?フィルムの購入は他にも海外のオークションを利用することがあります。
詐欺サイトに騙されたこともあります(笑)。金銭的な負担はなかったですけどね。めっちゃマニアックなフィルムがめっちゃ安かったんです。ちょっと疑ったけど、ブランドの鞄とかじゃなし、そんなマニアックなフィルムで詐欺するかなーと高をくくってしまいました。みなさんもお気を付けて下さい。
さて、月は名古屋と大阪で引き続きワークショップを開催します。名古屋はこれにて今年の開催は終了予定そして7月は東京で、『平日も含めた連日開催』が決定しました!
【東京】熱いフィルム愛で夏の暑さを吹き飛ばせ!
東京では初の平日開催をやります。内容は日によって変わります。10台ほどのカメラを紹介して、実際に撮って頂く「カメラシャッフル」、ゆるふわ・多重・モノクロの撮り方など様々です。
開催日 7/15(日)・16(月祝)・17(火)・18(水)・20(金)・21(土)・22(日)
時間:14時〜17時
料金:5,000円
→詳細
【名古屋】期限切れフィルムを使ってみよう!
使ってみないと分からない、大当たりすることもある期限切れフィルムで撮影をして頂きます。フィルムの保存方法など、基礎の基礎的なこともお話をしてます。
開催日 6/24(日)
時間:13時〜16時
料金:5,000円
→詳細
【大阪】オススメフィルムTOP5
僕が独断と偏見でチョイスするオススメのフィルムを紹介します。売ってるものだけでなく、入手困難なものもあります。また大阪で一旦締めとなるので、講座後には講評会もいたします。その後に撮影に行きます。
人の写真を見たい、誰かに見て貰いたいという方もぜひご参加下さい。
*日曜と木曜日、同内容となります。
開催日 6/17(日)・21(木)
時間:13時〜16時
料金:5,000円
→詳細
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