トイカメラの教科書 第66回 「Rollei Vario Chrome 現像別の発色」


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こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。今回は久しぶりにザ・フィルムのコラムです。ローライから「Vario Chrome(バリオクローム)」というリバーサルフィルムが発売されました。僕はビックカメラで購入。限定販売で1,620円、って高いわっ。すでに売り切れている店舗が多いですね。また入荷するのかどうか。限定の数が気になるところです。
とりあえず二本購入してみて、リバーサル現像、クロスプロセス現像の撮り比べをしてみました。今回はそんなコラムです。
僕にとってリバーサルフィルムは、2種類の現像が出来るので、一粒で二度美味しいです。雰囲気もガラリと変わりますからね。
Vario Chromeの感度は200~400と書かれています。適正が320のようですね。中途半端な感度。あれれ?なんか嫌な予感。
カメラはLC-Aを使用しました。我が子に協力してもらい、同じ日に同じ場所で撮影しています。LC-Aは320に設定が出来ないので、100〜400で変えながら撮影してみました。それぞれ段階露光もしています。


ということでまずはリバーサル現像です。ちなみにTOPの写真ですが、フィルム自体を撮影するのを忘れていたので、こちらでロゴなど真似て制作したものです。それっぽくなりました。
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『わーい、めっちゃ好み!』 『いやー、でもこれは見たことある出来上がり!』 ザラッザラで昔撮った写真のような懐かしさ。まさしく、第54回のコラムで書いた、海外でのみ販売されている「Retro Chrome320」ですね。このフィルムは中身が詰め変えられて販売されているのですが、嫌な予感ってまさにこれでした。

こちらが「Retro Chrome320」の写真です。
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どうでしょう。

これとは別の話ですが、ロモグラフィーが販売している「X-PRO200」というフィルムがありますが、この中身はアグファのフィルムをベースに制作されています。Rollei Digibase CR200 Proも同様です。名前は違うけど、おそらく同じ中身。

Vario Chromeでそのパターンがきたら嫌だなって…。確証こそありませんが、とりあえずクロスプロセスも見てみましょうか。
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赤やオレンジや黄色に転びましたね。レッドスケールに似ていますが、リバーサル現像同様、かなりザラつきがあります。この他にはないクロスプロセス時の発色、どこかで見たことが(笑)。

では、「Retro Chrome320」見てみましょう。
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ど、どうでしょう。
これ以上突っ込むのは野暮ですね。『これ、絶対同じやん!』『詰め替えパターンやん!』と、ある消息筋が言っていたことにしときます。フィルム自体はめっちゃ雰囲気がいいですよ!

□リバーサル現像の段階露光
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設定を100で撮るとかなり飛んでしまいますね。「Retro Chrome320」では設定200でもかなり飛んでしまうことが多々ありました。400でも良さそうですね。

□クロスプロセス現像の段階露光
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100で撮ると少し黄味がかる感じですね。200と400の差はあまりありませんでしたが、LC-A特有の気まぐれかもしれません(笑)。以上、今回はローライから新しく販売された「Vario Chrome」の発色の特徴でした。
ってことでそのままの流れで告知しますが、「Retro Chrome320」の100フィートの長巻フィルムを手に入れたので、それを「Vario Chrome」みたいに36枚撮りで制作して(笑)、9月9と10日に東京でワークショップを開催します。
なんだかWSのレア度が減ったような、でも限定販売だからむしろ増えたような。とにもかくにもこの発色はめちゃ面白くって、デジタルでは違った世界を表現出来ます。他にもノスタルジックに撮れるフィルムや、それぞれの特徴を踏まえた撮影方法などもお話しますので、きっと楽しんで頂けるかと思います。

【東京WS】ノスタルジックが止まらない
・9/9(土) 13時〜16時 生産終了モノクロフィルム
・9/10(日) 13時〜16時 日本未発売リバーサルフィルム
レトロな描写をするフィルムを使い、「江戸東京たてもの園」にて撮影するワークショップです。どちらも入手困難なフィルムです。ぜひお試し下さい。レンタルカメラもありますよ。

【料金】 5,500円 (税込み) 2日の方は10,000円。
【料金に含まれるもの】フィルム+現像+データ化(16BASE)。

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大阪では毎月(木・日曜)ワークショップを開催中です。ぜひチェックしてみて下さいね。

□日曜クラス
・8/20(日) 夏空とクロスプロセス(天保山)
・9/17(日) フィルムで操る色彩(神戸異人館)
・10/15(日) 雨樹一期とフィルムスワップ(万博公園)
・11/19(日) カメラシャッフル(中之島バラ園)
・12/17(日) 被写体の捉え方(淀屋橋)

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□木曜日クラス
・8/17(木) 多重露光の基礎とその応用
・9/21(木) フィルムで操る色彩
・10/19(木) 雨樹一期とフィルムスワップ
・11/16(木) カメラシャッフル
・12/21(木) 被写体の捉え方

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□一週間毎日ワークショップ
・10/ 9(月) 光漏れフィルムorレッドスケール制作
・10/10(火) 日本未発売のフィルム「Retro Chrome」を使ってみよう
・10/11(水) 使い捨てカメラからモノクロをはじめてみよう
・10/12(木) 写真をずっと続けていく秘訣(淀屋橋)
・10/13(金) ゆるふわ写真の撮り方(和泉リサイクル公園)
・10/14(土) 多重露光の基礎とコツ
・10/15(日) 雨樹一期とフィルムスワップ(万博記念公園)

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雨樹 一期(あまき いちご)
1977年生まれ。大阪出身のプロ・トイカメラマン。観覧車写真家。トイカメラならではの色彩と、淡く鮮明な表現を自在に操り、写真を通してどこか懐かしくポエティックな視覚世界を表現する写真作家。東京ドーム『SPA LaQua』にて環境映像作品「心の観覧車」の上映。WEBや雑誌にてトイカメラコラムの連載。携帯のきせかえツール、スマートフォンのきせかえカレンダーへのコンテンツ提供。電子書籍の出版。東京、大阪、パリで写真展の開催。トイカメラ講師など、幅広い活動を展開中。書籍に「しあわせの観覧車」「一期一会」など。

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