【知られざるカメラ】第8回:ヤシカ ハーフ17
ヤシカのカメラで最もかわいいカメラ?
ヤシカは日本の高度成長期に大口径レンズと電子化を搭載したコンパクトカメラを沢山発売し、特にエレクトロ35シリーズが人気を博しました。
多くのヤシカのカメラの中でも可愛さで一番オススメ出来るのが「ハーフ17」です。
「ハーフ17」は今から45年以上前の、ハーフサイズのカメラが一般的だった時代に誕生しました。
「17」はレンズ大きさを表すように大きなロゴになってます。
F1.7の大口径レンズ
32mm広角(ハーフサイズだと広角ではなくなりますが)のf1.7という大口径のレンズを搭載しています。コンパクトなのにボケ味の出る写真がお気軽に撮れます。
ピントは目測で。露出はオートとシャッター速度固定の絞り指定。あとバルブ。
金属で丸みのあるシンプルなデザイン
なにより魅力的に感じるのは金属製の丸みのあるシンプルなデザインです。軍艦部は巻き上げレバーなどもなく(底部に巻き上げギアがある)、大口径レンズの周りにあるセレン半導体の大きさがより目立ちます。「ハーフ17」と同じようなデザインのカメラはなく、一度見たら忘れられないカメラです。
軍艦部には巻き上げレバーがないシンプルなデザイン。
大きなセレン半導体が目立ちます。かっこいい!!
ただ、古いカメラなのでしょうがないのですが、自動露出をするためのセレン半導体が経年劣化で機能が落ちている場合、正確な露出での撮影が難しくなります。そしてレンズが明るく被写界深度が狭い割に、レンジファインダーが付いていないため、ピント合わせが目測になるのは少し使い方が難しくしているところです。
フイルム感度を変更して露出を適正にしましょう。
わずかにでも露出計が動いているならば、フイルム感度のダイアルで調整をして使うことができると思います。古いカメラはこのような工夫で立派に使うことができます。
レンズは結構シャープな写りで、ピントが合えばいい写真が撮れます。暗い場所で撮影すれば、見事なボケ味も出ますので、楽しめるレンズだと思います。
試し撮り
※すべてネガ撮影です