【知られざるカメラ】 第3回:コニカ ビッグミニ(初代)

知られざるカメラの第三回目はコニカのビッグミニ(初代)です。コニカのビッグミニは大変ヒットしたコンパクトカメラですが、ロングランで様々なバージョンがあります。その中でも初代のビッグミニを紹介したいと思います。

私はいろんなカメラをコレクションしていますが、基本的に画質が良くないと欲しくなりません。(なおかつ安い)
ビッグミニも様々なバージョンがあると書きましたが、その中でも単焦点レンズを持つビッグミニは画質が良く、大変コンパクトで魅力的なカメラです。なおかつジャンクで安くで手に入るし、すごく良いカメラです。

初代はいまいちオシャレさに欠け、なんか事務用品のような感じですが、他に無い独創的なデザインです。初代にだけ”A4”と名前があります。ビッグミニという名前はのちに定着することになりますが、最初はA4がおそらく正しい名前です。

諸説ありますが、A4サイズで引き伸ばしプリントしてもきれいなカメラだから、とかいう人も多いです。ですが、当時写真プリントは四つ切とかLとかの単位でプリントサイズを決めていたので、どうも説得力にかけます。
おそらく、A4のサイズの書類を撮っても鮮明に撮れますよ、というのが正しいと思います。つまり事務的な用途を考慮したカメラとして開発されているということです。クローズアップ機能もついていますしね。

ところが、コンパクトで写りがよく、使いやすいビッグミニは、事務以外の用途でもたくさん売れ、アラーキーやHIROMIXが使ったことが有名になり、写真好きな方々の人気を得ました。そういうこともあり、スナップ撮影に使うフイルムカメラとしての地位を得ました。
レンズカバーのシャッターもついていますし、ポッケにそのまま入れてスナップ撮影に出ることができます。

このカメラはオートフォーカスが正確で、小ささ、性能、画質の面で、フイルムコンパクトカメラの完成の領域に達しています。


このカメラのダメなところは、写真の中央にあるフレキがよく切れるということです。中古で買っても、なかなか正常に動くものがなかったりします。サポートもとっくに終わっていますし、修理は絶望的です。

もしフレキが切れていないビッグミニを見つけたら、私は遠慮なく買っています。使えるビッグミニを常に持っていたいからですね。あと、ビッグミニという名前の付いたコニカのカメラは他にもありますが、私は単焦点の物だけを買い集めています。

リンク:コニカの歩み 1980年代 1989



手前の人物にAFもきちんと合って、背景もぼけてくれています。



35mmレンズの画角はスナップに大変使いやすいですね。


解像度、発色ともに文句ないカメラです。


暗い場所でもしっかり露出が合ってます。

ビッグミニで撮影したフイルムはぜひトイラボへ!