雨樹一期のトイカメラの教科書 第15回 「LOMO LC-Wideの説明書」


こんにちは、雨樹です。さて、満を持して登場という訳ではないですが、今回のコラムはLOMO LC-Wideです。発売から一年と数カ月経ちましたね。レンズが17mmという魚眼に近いワイドレンズ。もともと広角好きな僕は発売された瞬間に購入致しました。LC-Aよりもレンズが暗いので、はじめはどうかなーこのカメラと思ってましたが、今となっては欠かせない相棒になりました。基本はLC-Aと変わらないので、第2回のコラムも参照にして下さい。


まず描写ですね。なんというかもう、単純に広角な写りがお気に入りです。一瞬「え?どうなてるの?」って。これは真上からノーファインダーで撮りました。ちなみにスニーカー履いているいるのが僕です。他のが僕だと問題ありますけどね(笑)。


LC-A(+)のレンズは32mm。標準よりは少し広角かもしれないけど、LC-Wideの17mmのこの開放感はたまりません。まずは二つを撮り比べた写真から(フィルムは違います)。


さて、文章で説明するよりも写真を見たもらった方が分かりやすいと思うので、とりあえず写真を。




単純に空の写真と相性がいいですね。やっぱりワイドに見せたい元祖が空だなーと。


もちろん多重露光も可能です。LC-A+にもありましたね。これは撮影した後に、底面にあるMXスイッチをスライドするだけでもう一度撮れるようになります。




さてさて。ひとまず描写はおいといて、まずは基本仕様から。
価格は38,850円とちょいとお高め。
絞りは固定の4.5です(LC-Aは2.8~16までオートで変わります)。
感度は100,200,400,800,1600。
距離設定は0.4m~0.8mと0.8m~無限大。
フィルムの装着に関してはLC-Aと同じなので、そちらを参照して下さい(第2回コラム)。次にLC-Aにはない機能の説明です。LC-Wideは付属の専用のフレームを付けることで真四角やハーフで撮影が出来ます。
フレームは裏蓋を開けて、レンズ部分に押し込むだけで簡単にはめこめます。真四角で撮りたい時は「square」と書かれたフレームを。ハーフで撮りたい時は「half frame」を。

まずは真四角。これに関しては撮影幅は短くなるのに撮影枚数も同じなので、釈然としないです(笑)。ただ端が切られているだけなので、普通に横長で撮って自分でトリミングすればいいと思うんですね。さらに言っちゃうと周辺光量落ちが消えてしまうのが頂けないです。Wideの広がりも影を潜めてしまいますね。

でも実際にお店でフィルムからプリントするなら、真四角で撮影しといた方がいいのかな?
ま、それもお店の人に言えばやってくれるので、僕はほぼ使わないというか、実は真四角で撮影したことはありません。これは個人的な意見なので、真四角で撮れるカメラを持っていない方や、「真四角で撮る目を養う」という意味ではいいかもしれませんね。てことで参考までに左右をトリミングした写真を。



次にハーフですね。PENやダイアナミニみたいにハーフで撮れます。ハーフなので36枚撮りだと72枚撮れちゃう。あまり撮影しない方だと、はじめに何撮ったか覚えてないレベル(笑)。これもまた僕はほぼ使ってませんね。僕は被写体によってフィルムをチョイスするのが好きなので、フィルム交換は36枚くらいがベストなんですよね。一度だけしかハーフで撮ったことはないのですが、二枚を一組と考えて、対になるような写真を撮っていくのは面白いですね。あとは倍の枚数撮れるのでコスト的にお得感はあります。

ハーフで撮影の際には先ほどと同様に、「half frame」フレームをはめ込みます。フィルムを装着したら裏蓋を締めて、次に底面にあるスイッチをHFに切り替えておきます。そして後は全面のレンズカバーを半分だけ空けて撮影していきます。

もちろん、専用のフレームは裏蓋を開けた中に装着するものなので(フィルム装着の前)、撮影中に切り替えは出来ません。撮ることはできますが、画像が全て重なってしまいます。


重なっちゃうといいましたが、重ねちゃうのはありなんです(笑)。これで無限パノラマなんかも出来ます。この際にはフレームは入りません。レンズカバーと底面のスイッチをHFにして、少しずつズラしながら撮るだけです。うまく撮影出来ればほぼ切れ目がなく、少しだけ重なり合いながら続いていく感じです。
わざと被写体を重ねるように撮るのもありですね。横に繋げなくても、次をわざと縦にして撮ってみるのも面白いです。


もう一度基本に戻しますが、ファインダーで覗くよりもかなり広く撮れます。下のカフェ写真は机が丁度全部入るくらいで撮ったんですが、思いっきり机周りも写ってますね。


それもふまえて、大胆に近付くくらいで丁度いいと思います。猫とか動物をノーファインダーで撮るのもいいですね。




広角を活かせる場ってたくさんあると思います。狭い観覧車のゴンドラの中からだってあれま、いい感じ。外を撮っても迫力があります。


一眼レフ用のクローズアップフィルターや虫メガネで接写すると、周辺が流れるような印象になります。



他の利点は露出がオートなので、とにかく気軽に瞬発的に撮れること。LC-A(+)と同じく撮影前に電池の確認することを癖にしましょう。電池切れだとシャッターの音はしていても実際にはシャッター窓は開いてないので、気付かずに撮り終えて一枚も写ってないという失敗する方がたくさんいます。僕も過去には旅行の写真が全滅というのがありました。あとは、カメラの感度設定も忘れずに。


さて、私事のコーナーです。ようやく最後の告知です。11月24日と25日にボダイジュエキスポ開催です。NEW OSAKA HOTEL心斎橋さんを貸し切って、100部屋を100人のアーティストがプロデュース。僕の部屋は写真に一言詩を添えた展示を致します。タイトルは「明日撮る写真が一番素晴らしい」。ピカソの言葉の引用で、これまでの作品を否定しているわけではなく、常に向上心を持っていようという意味です。部屋のお風呂には猫写真も展示致します。色んな種類のポストカードや来年のカレンダーも販売致します。アート好きなら確実にお腹いっぱい満足して頂けると思います。ぜひぜひぜひ♪

◆ 公式サイト http://expo.bodaiju-cafe.com/


またボダイジュカフェでは、12月10日~23日の期間、togomamaカフェプロデュースで、絵描きの中川貴雄さんとのコラボ展を行います。タイトルは「雨の川オリエンタル」。テーマがどうこうではなく、言葉の持つ雰囲気で決めました(笑)。
僕の写真をキャンバスに印刷して、その上から中川さんに絵を描いてもらったり、DMの写真のように、中川さんの描いた絵を写真に撮って、その上から僕が写真を撮り重ねたりと。これまでにない面白い展示になりそうです。それとは別に各々の作品も飾ります。今年の締めに相応しい展示になりそうでワクワクしています。こちらは開催が長いので、お近くに来ることがあればぜひ。22日にはクロージングパーティーも開催します。いろいろとお話しましょう♪

◆ 中川貴雄HP http://www.ekakino-nakagawa.com/
◆ ボダイジュカフェHP http://www.bodaiju-cafe.com/index.html


詳細についてはオフィシャルサイトやブログにて。
■ プロ・トイカメラマン雨樹一期オフィシャルサイト
http://www.amaki15.com/

■ トイカメラ日和
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■ 猫レシピ
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雨樹 一期(あまき いちご)
1977年生まれ。大阪出身のプロ・トイカメラマン。観覧車写真家。トイカメラならではの色彩と、淡く鮮明な表現を自在に操り、写真を通してどこか懐かしくポエティックな視覚世界を表現する写真作家。東京ドーム『SPA LaQua』にて環境映像作品「心の観覧車」の上映。WEBや雑誌にてトイカメラコラムの連載。携帯のきせかえツール、スマートフォンのきせかえカレンダーへのコンテンツ提供。電子書籍の出版。東京、大阪、パリで写真展の開催。トイカメラ講師など、幅広い活動を展開中。書籍に「しあわせの観覧車」「一期一会」など。

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