雨樹一期のトイカメラの教科書 第33回「Lomography Cine200 Tungsten Filmの試し撮り」


こんにちは、雨樹一期です。過ごしやすい季節になりましたね。むしろ肌寒いくらいかもしれませんが、昼間の撮影は快適です。
さて、今回のコラムは、夏にロモグラフィーから発売された「Lomography Cine200 Tungsten Film」の試し撮りコラムになります。全世界で4000本だけだそうで。多いような少ないような。でもすぐに完売されたし、再販も決定したので定番フィルムになるかもしれませんね。とにかく、ロモグラフィーにはフィルムで頑張って頂きたいです。
「Tungsten Film」といってもピンとこない方がほとんどだと思います。タングステン光源下での色温度を調整してくれるフィルム、といってもさらに意味不明ですよね。そもそもタングステンという言葉自体が聞き慣れません。白熱灯(裸電球)といった方が分かりやすいですね。赤黄色っぽい暖色です。簡単に説明しますと、『通常のフィルムは、白熱灯下で撮影すると赤茶色になるんですが、それをまともな色に調整してくれるフィルム』です。それを白熱灯下ではない場所で使うと、青かぶりするんですね。
これは色温度といって、光源が発している光の色を数値化したものが関係しています。写真撮影にはとても重要なのですが、その説明だけでコラムが終わってしまいそうなので、またその話はいつか。
このタングステンフィルム、かつてはコダックや富士フィルムからも発売されていました。そして、ロモグラフィーも「Lomography X Tungsten64」というクロスプロセス専用のリバーサルフィルムを発売していました。僕は青かぶりが好きなので、クロスプロセス現像はせずに(クロスプロセスしても変な色になっちゃうのがほとんどだったので)、リバーサル現像していました。とにかく、タングステンフィルムで撮ると青水色になるということです。デジタル一眼をお持ちの方なら、ホワイトバランスで「電球」に変更すれば同様の効果が得られます。夜景を撮っても青い世界に。
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以下、参考までに「Lomography X Tungsten 64」のリバーサル現像です。大好きなフィルムだったので、再販されたら嬉しいんですけどね。

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今回発売された「Cine200 Tungsten Film」はリバーサルフィルムではなく、ネガフィルムになります。この青かぶりを期待して即購入。試し撮りしました。
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あれれのれ。んー、なんでしょう。Lomographyサイトのサンプル写真を見て、なんとなく感じてはいましたが、全く青かぶりしていませんね。全体的な発色も良いとはいえないし。タングステンというイメージが先攻しちゃっていたので、僕には期待はずれでした。
そういえば「Cine200」と書いていますね。僕の目にはタングステンしか見えていませんでした(笑)。シネフィルムとは映画撮影用のフィルムです。それが35mmフィルムに対応し、映画のワンシーンをそのまま切り出したかのような写真を撮影することができるとのこと。Lomographyのサイトを見ると、『日中の撮影でシャープでかつコントラストの高い、ダークカラーが濃く発色するカラーネガフィルムです』と書かれています。
「タングステン=青」という勝手に作り出したイメージと違ったものの、数本購入していたので、とりあえずもう一度くらいはと試しに撮ってみました。
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またもや、あれれのれーです。めっちゃいい感じじゃないですか。一回目は晴れ時々曇りの日、二回目は晴天でしたが、その差でしょうか。感度設定も200から100に変更してみました。その差でしょうか。どちらもあるかもしれませんが、明るく撮る方がいいのかもしれませんね。
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とにかく、期待はずれから期待以上のフィルムに格上げになりました。確かに映画のような雰囲気が出ていますね。この独特の色彩は、久しぶりにお気に入りフィルムになるかもしれません。
再販もされるので気になる方はお試し下さい。海外では「CineStill 800」というフィルムも販売されているので、またそれも購入してみようと思っています。前回紹介したフィルムといい、なかなかフィルム業界頑張っていますね。とても嬉しいことです。

Lomography Cine200 Tungsten Film
http://shop.lomography.com/jp/lomography-cine-200-35mm-single


さて。私事です。11/29-11/30に大阪で開催される「ボダイジュエキスポ3」に今年も参加致します。50組のアーティストがそれぞれホテルの一室を使って個展を開催します。

今回のボダイジュエキスポは企業とのコラボ。アーティストはコラボで参加するということが条件。僕はいつもお世話になっている、五感演出・ソーシャルアート団体「SORA Synesthetic Design Studio」とコラボ致します。これまでも展示の企画などでも携わって頂けましたが、がっつりとコラボとなると初。まだまだ展示プランも考え中でDMも出来ていませんが、これまでにない世界を見せられるんじゃないかと、僕も楽しみにしています。

以下詳細です。

ホテルの各客室に、50組の様々なアーティストが入り、2日間に渡りそれぞれが個展を開催します。出場者は全てプロの方々となります。 全アーティストは、開催当日に各お部屋内で在廊。作品のご購入や、お仕事依頼も可能です。

 

■ 開催日時 2014年11月29日(土)10時~19時 2014年11月30日(日)10時~20時

■開催場所 NEW OSAKA HOTEL心斎橋  ■一般入場料  ¥1000 ※中学生以下無料(※学生証持参)

BODAIJU EXPO 3
http://expo.bodaiju-cafe.com/


■ プロ・トイカメラマン雨樹一期オフィシャルサイト
http://www.amaki15.com/

■ トイカメラ日和
http://amaki15.blog90.fc2.com/

■ ネットショップ
http://amaki15shop.biz/

■ 猫レシピ
http://cat.amaki15.com

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雨樹 一期(あまき いちご)
1977年生まれ。大阪出身のプロ・トイカメラマン。観覧車写真家。トイカメラならではの色彩と、淡く鮮明な表現を自在に操り、写真を通してどこか懐かしくポエティックな視覚世界を表現する写真作家。東京ドーム『SPA LaQua』にて環境映像作品「心の観覧車」の上映。WEBや雑誌にてトイカメラコラムの連載。携帯のきせかえツール、スマートフォンのきせかえカレンダーへのコンテンツ提供。電子書籍の出版。東京、大阪、パリで写真展の開催。トイカメラ講師など、幅広い活動を展開中。書籍に「しあわせの観覧車」「一期一会」など。

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