雨樹一期のトイカメラの教科書 第26回 「2013年月別セレクション」


 あけましておめでとうございます、雨樹です。今年も宜しくお願いします。今年もダラダラとしたお正月を過ごしていましたが、それもそろそろおしまい。来年の正月を楽しみにボチボチ働いていきます。
 六星占術で僕は土星人マイナスなんですが、どうやら今年はあまりよろしくないようで。いいことの書いてない占いなんて見たくもないので、妻が買って来た本を放り投げました。今年がどのような結果であれ、生きていたらいいことも悪いこともあって、それが同じように続いていきますからね。ま、どんなこともなるようになるでしょう、きっと。たとえいま抱えている悩みがあったとしても、数年後には忘れているもんですから。悩みや悲しみなんて直面した瞬間だけやたらと大きいだけなんですよね。
 さて、新年一発目のコラムは月別セレクション。僕が昨年撮った写真で月ごとの一番を選び出していくという、ただ僕が選んでて楽しいだけのコラム。撮ったフィルムの総数なども発表していきます。


■ 1月
フィルム本数…6本(前年4本)

 僕の苦手な真冬ですからね。撮るものも少ないし、快晴の日も少ないので撮影もあまりすすまなかったです。そしてHORIZONも故障でランダムで光漏れしちゃってて、この月はビックリするくらい、いい写真ありゃしませんでした。
01
撮影カメラ:HORIZON PERFECT
現像方法:クロスプロセス現像
フィルム:Kodak E100VS


■ 2月
フィルム本数…5本(7本)

 まだまだ寒いですもんね。雪も積もらなかったし、きっと外には出ないで引きこもっていたんでしょう。それでもいくつかの候補写真がありました。ベタな多重写真ですが、展示でも使ったしやっぱりこれかな。
 フィルムはPrimera200。もう売ってないんですが安価な割にビビットでいい色が出てくれます。製造終了後にはじめて使って、気に入っていくつか購入したんですけどね。どこか売ってないかな。
02
撮影カメラ:LOMO LC-A +
現像方法:ネガ現像
フィルム:PERUTZ Primera 200


■ 3月
フィルム本数…25本(15本)

 フィルムでのモデル撮影の仕事もあったし一気に増えましたね。何枚か候補写真もありましたが、せっかくなのでモデルさんの写真を。
 数名の方を撮ったのですが、彼女はクロスが似合うだろってことで、期限切れのPROVIA400Fをチョイス。このフィルムの特徴に期限切れ効果で、独特の色味に。モデルさんのドアップではないですがお気に入りの一枚です。
03
撮影カメラ:LOMO LC-A+
現像方法:クロスプロセス現像
フィルム:FUJI  PROVIA400F


■ 4月
フィルム本数…56本(46本)

 例年通り、一番よく撮った月は4月でした。いい写真もかなりたくさんありました。でもそこから9ヶ月経つとまた見方も違ってきますね。飛び抜けていい写真がなかったからかもしれないけど、好きな写真が見るたびに入れ替わってます。
 で、『なぜかなんだか好き』がずーーっと続いてるのがこの写真。せっかくの4月なのに桜の写真だせよって感じですけどね。気に入ってるんだからしょーがないのです。
04
撮影カメラ:LOMO LC-A+
現像方法:クロスプロセス現像
フィルム:Kodak Ektachrome 400X (EPL)


■ 5月
フィルム本数…4本(18本)

4本って。4月の写真選びの大変さに比べたら、どんだけ楽やねんって思いました。個展準備まっただなかでしたからね。カンヅメ状態でした。撮った写真も展示会場ばかり。内の2本は、トイカメラ教室グループ展用のLOMO KINOの自己紹介ムービー。ってことで、まともな写真もありませんでしたので、そのロモキノムービーを(2本を繋げて、音源入れてます)。
 
撮影カメラ:LOMO KINO
現像方法:ネガ現像→クロスプロセス現像
フィルム:Lomography Color Negative 100→FUJI PROVIA400X

* LOMO KINOとはレバーを回しながら1コマ1コマ撮影する35mmフィルム用ムービーカメラです。


■ 6月
フィルム本数…11本(18本)

 せめて前年度を上回るくらいは撮りたいんでけどね。何かしらの理由があったんでしょう。そういうことにしておきます。
 昨年は多重写真を極めようとしてたので、割合もとても多かったです。多重モデル撮影も挑戦したかったのでそこからチョイスを。モデルは、ミュージシャン「ジャミーメロー」のMEMIさんです。
06
撮影カメラ:LOMO LC-A+
現像方法:リバーサル現像
フィルム:FUJI  PROVIA100F


■ 7月
フィルム本数…45本(12本)

 突然凄い勢いで撮ってますね。6月も展示があったから、そこから開放された勢いかもしれません。前年の夏は撮影が楽しかった記憶があります。好きな写真もいっぱいありました。初見ほどのインパクトはなくなりましたが、やっぱりこの一枚は外せないかな。またまた多重です。
07
撮影カメラ:LOMO LC-A+
現像方法:クロスプロセス現像
フィルム:Kodak ELITE CHROME Extra Color (EBX)


■ 8月
フィルム本数…19本(25本)

 他にも数枚候補ありました。夕暮れと観覧車の写真で自分的には気に入ってたんだけど、展示しても思ったほど反応がいまいちでなんとなく落ちてきました。なんでだろ、地味なのかな。
 ということで選び出したのは、花とパンダイルカの多重写真です。花とイルカがシンプルに重なってくれて、7月とは違って柔らかい多重写真になりました。
08
撮影カメラ:LOMO LC-A+
現像方法:リバーサル現像
フィルム:FUJI  PROVIA400X


■ 9月
フィルム本数…30本(33本)

 いい写真が盛りだくさんの月でした。毎年9月は調子がいいみたいです。迷ったんだけどやっぱり運を味方につけたこれかな。前年も虹の写真をチョイスしたんですが、同じく。まさに虹の架け橋。
09
撮影カメラ:HORIZON PERFECT
現像方法:クロスプロセス現像
フィルム:Kodak ELITE CHROME Extra Color (EBX)


■ 10月
フィルム本数…20本(48本)

 迷わずに決定。一年を振り返ってみると一番自分らしい写真がこれでした。やっぱり色彩豊かなレトロファンタジー写真が好きみたい。
 昨年は多重の割合を増やしてインパクトがある写真もたくさん撮れたんですが、失敗もあって。なんだかんだで「一枚撮りの方が好きやなー」って思った頃の写真です。海外とか旅して、でも結局は「我が家が一番落ち着くなー」ってのと同じパターンですねー。
10
撮影カメラ:LOMO LC-A+
現像方法:ネガ現像
フィルム:FUJI  PRO400


■ 11月
フィルム本数…16本(4本)

 あまり撮った記憶がなかったんだけど、そこそこの本数でした。そういえば廃観覧車が撤去されるってことで、慌てて撮影に行ってました。解体中の観覧車なんて珍しいんだけど、一番気に入ってるのは、また多重写真でした。『一番落ち着く我が家』からいっぺん、また旅に出てしまいました。
 これはトイカメラで撮る、色鉛筆の多重商品撮影です。これまでの技術や勘を駆使したからこそ撮れた写真なので、とても気に入ってます。
11
撮影カメラ:LOMO LC-A+
現像方法:クロスプロセス現像
フィルム:FUJI  PROVIA400X


■ 12月
フィルム本数…5本(6本)

 やっぱり冬に向けて撮らなくなってますね。12月〜2月で40本くらい撮る月があってもいいのに、全くダメダメです。それでも撮ってない割には、写真自体は悪くはなかったです。
 フィルムは自作のレッドスケール。やっぱりこのフィルムの色味が大好きです。近日中にオープン予定のネットショップにてこのフィルムも販売致しますので、ぜひお試しを。って宣伝の為にチョイスしたみたいになってますね。でも格好いいでしょ、この写真。
12
撮影カメラ:LOMO LC-Wide
現像方法:ネガ現像
フィルム:nostalgie red100


 なんだかあまり季節感のないチョイスになってしまいました。多重写真は、猫・人・観覧車・カモメ・イルカときて、最後は色鉛筆ですね。今年は多重モデル撮影や多重商品撮影の
 仕事もやっていけたらいいなーと思っています。だけどやっぱり基本は「一枚撮り」ですよね。ほとんどがLC-A+だったのでもはや他のカメラはいらないのでは、と思ってしまいます。

 

さて、色々と計算してみましたよ。

 

◇ お気に入り写真の現像方法
ネガ現像、4枚。
クロスプロセス現像、7枚。
リバーサル現像、2枚。

 

 ◇ 昨年のフィルム本数

計、242本(前年、236本)

 ネガ現像、101本 (前年、100本)
クロスプロセス現像、81本 (前年、86本)
リバーサル現像、58本 (前年、36本)
モノクロ現像、2本 (前年、14本)

 ◇ 撮影カメラ(多い順)
LOMO LC-A+、76本 (前年、43本)
LOMO KINO、35本 (前年、4本)
Lubitel166+、35本 (前年、35本)
HORIZON PEERFECT、31本 (前年、35本)
LOMO LC-Wide、27本( 前年、54本)
Viviter 11本(前年、0本)
Belair X6-12、8本(前年、2本)
HOLGA120、7本 (前年、12本)
NATURA CLASSICA、6本 (前年、13本)
SPROCKET ROCKET、5本 (前年、18本)
Diana+、1本 (前年、2本)
Diana Mini、0本 (前年、2本)
NIKON FE、0本 (前年、9本)
RED ARMY、0本 (前年、7本)


 2013年と2012年と比べてみると、フィルム総数や現像の種類は見事なまでにほぼ変わらずでした。Diana+が1本ってひどいですね。Diana Miniに至っては出番なしです。でもLOMO KINOがかなり増えました。展示での動画用に撮りまくりましたからね。なんだか写真を撮ってる感覚とはまた違うので、省いていいのかもしれないですが一応。
 こうやってデータを出してみると自分の傾向が分かって面白いです。LC-A+は2013年の1月に20周年モデルを購入しました。そのシリアルナンバーが偶然にも自分の誕生日と同じだったのですっかり気に入ってしまい、欠かすことの出来ない相棒となり、使用頻度も増えました。やっぱしなんだかんだでLC-Aが一番ですね。

それでは、今年もじゃんじゃん撮っていこうと思っているので、宜しくお願いします。


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雨樹 一期(あまき いちご)
1977年生まれ。大阪出身のプロ・トイカメラマン。観覧車写真家。トイカメラならではの色彩と、淡く鮮明な表現を自在に操り、写真を通してどこか懐かしくポエティックな視覚世界を表現する写真作家。東京ドーム『SPA LaQua』にて環境映像作品「心の観覧車」の上映。WEBや雑誌にてトイカメラコラムの連載。携帯のきせかえツール、スマートフォンのきせかえカレンダーへのコンテンツ提供。電子書籍の出版。東京、大阪、パリで写真展の開催。トイカメラ講師など、幅広い活動を展開中。書籍に「しあわせの観覧車」「一期一会」など。

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