トイカメラの教科書 第59回 「2016年月別セレクション」

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あけましておめでとうございます。2017年がはじまりましたね。お正月はゆっくりと過ごせましたか?旅行などで満喫された方もいるかなと思います。
僕はいきなり風邪をひいてしまい、お酒を少し控えて不完全燃焼です。めっちゃ酒飲みというわけでもないですが、元旦は一年に一日だけの仕事からの解放日。昼間からダラダラしながらお酒を呑みたかったです。
そんなことを言っていても仕方ないですね。お正月はもうおしまい、気を取り直して、気を引き締めて、今年も毎月コラムを書いていきますので、よろしくお願いします。
初回は毎回恒例の「前年度の月一セレクション」です。フィルムや現像種の総数なども発表していきます。自己満足なコラムですが、何かの参考になればなと思っています。
自分自身の写真を振り返って見ることは写真の上達にはかかせません。どんな被写体に興味を持っていたか、どれだけ撮っているか知ることは大切ですね。

■ 1月 フィルム本数…7本 (2015年14本・2014年0本、2013年6本)
7本撮っていますが、ほとんどが家族撮影の写真。プライベートで撮ったものが少なかったですね。やっぱり昨年の冬も冬眠していたのかな
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撮影カメラ:LOMO LC-Wide
現像方法:ネガ現像
フィルム:Kodak ProFotoXL100


■ 2月 フィルム本数…5本 (2015年4本、2014年24本、2013年5本)
本数こそ少ないですが、昨年撮った写真の中ではかなりのお気に入りです。カモメの中に木馬が見えるように計算して撮った多重露光です。やっぱり寒い時期、フィルム本数が少ないです。
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撮影カメラ:LOMO LC-A(+)
現像方法:クロスプロセス現像
フィルム:Kodak ELITE CHROME Extra Color


■3月 フィルム本数…24本 (2015年4本、2014年23本、2013年25本)
暖かくなってくると、花も僕もテンションがあがるみたいです。早咲きのポピー。年々好きになる花です。真四角で明るく撮るだけで、かわいい写真の出来上がりですね。
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撮影カメラ:LOMO Lubitel166+
現像方法:リバーサル現像
フィルム:FUJI T-64


■ 4月 フィルム本数…2本 (2015年20本、2014年33本、2013年56本)
熊本地震のあった月ですね。トイラボさんも一時業務停止されていました。
尾道でワークショップを開催して、前日のロケでたくさん写真も撮りましたが、お気に入りは近所で撮った写真。教室のグループ展でDMに使ったので、やっぱり思い入れがありますね。
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撮影カメラ:LOMO LC-A(+)
現像方法:リバーサル現像
フィルム:Rollei Chrome CR200Pro


■ 5月 フィルム本数…31本 (2015年10本、2014年11本、2013年4本)
撮影日和の春や秋はルビテルの出番が増えますね。真冬や真夏は二眼レフのファインダーを覗いているのが辛いです。
お気に入りは教室の撮影会での一枚。調度いいところに生徒さんが来たので、「ちょっとそこに立ってー」なんて感じで撮らせてもらいました。以来、生徒たちからは足フェチと言われるようになりました(笑)。
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撮影カメラ:Lubitel 166+
現像方法:リバーサル現像
フィルム:Rollei Chrome CR200Pro


■ 6月 フィルム本数…3本 (2015年30本、2014年21本、2013年11本)
教室のグループ展で展示した写真です。「過去」と『現在』と表す多重露光がテーマだったので、過去に一番よく撮っていた被写体の「猫と観覧車」と、現在最も撮っている『娘』を詰め込んだ一枚です。
多重露光してもゴチャゴチャならにように色々と工夫しました。失敗しまくりましたが、展示ギリギリで納得のいく一枚が撮れました。
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撮影カメラ:LOMO LC-A(+)
現像方法:ネガ現像
フィルム:Kodak SUPER GOLD400


■ 7月  フィルム本数…8本   (2015年3本、2014年9本、2013年45本)
コラム第54回で紹介した、海外でのみ販売されているフィルムです。僕的にはこのザラザラのノスタルジー感はツボでした。新しいフィルムを使うときはワクワクしますよね。
2017年内にコダックのエクタクロームも販売が再開されるみたいだし、フィルムはまだまだ人気があるってことですよね。そうやって過去のフィルムがいろいろと復活してくれたら嬉しいですね。
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撮影カメラ:LOMO LC-A(+)
現像方法:リバーサル現像
フィルム:Retro Chrome320


■ 8月 フィルム本数…16本 (2015年6本、2014年5本、2013年19本)
東京開催、真夏のワークショップの時の一枚です。自作のレッドスケールフィルムですが、「Revolog」の「kolor」というフィルムで制作。元々着色されている不思議なフィルムなので、写真の下半分が光漏れしたみたいに赤くなりました。
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撮影カメラ:HORIZON PERFECT
現像方法:ネガ現像
フィルム:自作レッドスケールフィルム


■ 9月 フィルム本数…10本 (2015年16本、2014年39本、2013年30本)
なんとなくパッとした写真がなかった月。水たまりに写り込んだ大阪城です。このフィルムはほんと好き。また海外から購入しようかな。
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撮影カメラ:LOMO LC-A(+)
現像方法:リバーサル現像
フィルム:Retro Chrome320


■ 10月 フィルム本数…15本 (2015年15本、2014年12本、2013年20本)
9月とは違い、好きな写真がたくさんありました。多重露光の実験をいろいろとやったけど成功が多かったです。
面白さでフェラーリと娘の多重露光かな。耳の部分に丁度タイヤが。タイトルは『フェラーリ戦隊』ですね。
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撮影カメラ:LOMO LC-A(+)
現像方法:リバーサル現像
フィルム:FUJI T-64


■ 11月 フィルム本数…19本 (2015年0本、2014年12本、2013年16本)
横浜でのワークショップ前日に一人で撮っていました。夕暮れ〜夜景まで、この場所に一時間以上いたかな。昨年から教室やワークショップや個人レッスンが増えたからか、1人で撮影に行くことが随分減りましたが、この日は出張ということもあり、思う存分一人での撮影を堪能しました。
「CineStill 800」フィルムは夜景にもいいですね。
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撮影カメラ:HORIZON PERFECT
現像方法:ネガ現像
フィルム:CineStill 800 Tungsten


■ 12月 フィルム本数…6本 (2015年6本、2014年0本、2013年5本)
他にもいい写真がたくさんありましたが、何気ない、着飾っていない、ごくごく普通の写真を撮れるようになったんだなーと自分を褒めたくなった一枚です。昔の自分にはなかったアングルです。
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撮影カメラ:Lubitel 166+
現像方法:ネガ現像
フィルム:FUJI PRO400H


◇ 昨年のフィルム本数
146本 (2014年128本・2013年189本・2012年242本)
・ネガ現像 57本 (2014年65本・2013年100本・2012年101本)
・リバーサル現像 58本 (2014年39本・2013年64本・2012年81本)
・クロスプロセス現像 29本 (2014年41本・2013年63本・2012年81本)
・モノクロ現像 2本 (2014年0本・2013年1本・2012年2本)

◇撮影カメラ
・LOMO LC-A(+) 86本  (2014年65本・2013年96本・2012年75本)
・Lubitel 166+ 17本 (2014年25本・2013年21本・2012年35本)
・HORIZON PERFECT 17本 (2014年16本・2013年22本・2012年31本)
・LC−Wide 8本 (2014年6本・2013年9本・2012年27本)
・SPROCKET ROCKET 5本 (2014年7本・2013年5本・2012年5本)
・HOLGA 5本 (2014年5本・2013年14本・201272本)
・NATURA CLASSICA 3本 (2014年2本・2013年12本・201263本)
・LC-A120 3本
・Kodak Retina 2本
・Red Army 1本

撮影フィルム本数が2013年からずっと減少していたけど、とりあえず昨年よりは増えました。デジタルでは数万枚と撮っているので、全体的な割合ってそんな変わってはいないんですけどね。それでも2012年よりも100本も少ない。「どんだけ撮っててん!」って思います。

ただ、クロスプロセス現像が年々減りつつあるのはいい傾向かもしれません。色彩が派手になり、インパクトのある写真が簡単に撮れるので、『自分が上手くなった』って勘違いしちゃいますからね。昨年は逆に低彩度な写真が多かったです。多重露光も増えたと思うのですが、光と影をより意識出来るようになった一年でした。

さて、今回は特にお知らせはありませんが、2月にもどこかでワークショップを予定しています。多重露光や自作光漏れフィルムの制作を企画中です。昨年は『フィルムをくじ引きで選ぶWS』にしたので、今年は『カメラをくじ引きで選ぶWS』なんてこともやりたいなと思っています。カメラによってガラっと描写が変わりますからね。面白いし、自分の幅も増えます。

ブログやFacebookで近々募集をいたしますので、ご興味のある方はぜひブログFacebookをチェックして下さいね。


最後に、昨年11月に横浜で開催した「くじ引きWS」の参加者の写真を数枚掲載いたします。同じ場所でも、撮る人やカメラ、そして色味(フィルム)が変わると、まるで違いますね。
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雨樹 一期(あまき いちご)
1977年生まれ。大阪出身のプロ・トイカメラマン。観覧車写真家。トイカメラならではの色彩と、淡く鮮明な表現を自在に操り、写真を通してどこか懐かしくポエティックな視覚世界を表現する写真作家。東京ドーム『SPA LaQua』にて環境映像作品「心の観覧車」の上映。WEBや雑誌にてトイカメラコラムの連載。携帯のきせかえツール、スマートフォンのきせかえカレンダーへのコンテンツ提供。電子書籍の出版。東京、大阪、パリで写真展の開催。トイカメラ講師など、幅広い活動を展開中。書籍に「しあわせの観覧車」「一期一会」など。

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