【知られざるカメラ】第7回:Nikon AF600QD(ニコンミニ)


NIKON AF600QD (ニコンミニ)

ニコンのプラカメ
デジカメが一般的になる前、私がニコンに対して持つイメージは「高級一眼レフ」の印象が強く、個人的にコンパクトカメラが好きだったこともあり、私にはなじみの薄いメーカーです。ただ、ニコン製カメラを1台も持ってないのも引け目を感じ、中古品を常に探してはいました。当時、ニコノスやチタンボディの35Ti、28Tiは中古でも高値、ピカイチはボディが大きくデザインもやぼったい、ライトタッチズームはズームなのでパス。
そんな時、地元の某店で、3,000円で売っていた未使用品のニコン製コンパクトカメラを見つけ、ニコンらしからぬプラスチックボディのチープさが面白く即購入したのが、今回ご紹介するNIKON AF600QD(通称「ニコンミニ」)です。

チープでモッサリ

購入したAF600QDは未使用ということもあり箱付、中には専用ケースとストラップと使用説明書がついていました。
箱に「NIKONミニ」と書いてありますが、発売当時、世界最少最軽量のコンパクトカメラだったらしく、手のひらにスッポリおさまり、幅も小さい、デザインもシンプルで飽きがきません。

話題のトイデジ「GIZMON HALF D」とまではいきませんが、
それでも女性の手のひらよりも小さい!

電池はCR123Aを1個使用、電源をONにするとレンズが出てきます。
この動作(起動)が極端に遅いわけではないんですが、耳障りな動作音も相まってよりゆっくり・もっさりに感じます。ピント合わせは早い方だと思いますが、シャッタータイムラグは更に遅く感じます。

ボディはプラスチック、操作ボタンはゴム製で、小さく押しにくい、作りそのものは大変チープです。

機能はいたって普通です
普通のオートフォーカスコンパクトカメラであり、これといった特徴はありません。
フィルムの巻き上げ戻しはオート、フィルムのISOはDXコードに合わせて自動セット、デート写しこみに、セルフタイマー付、ストロボはオート、強制、禁止や赤目軽減、スローシンクロがあります。撮影モードで遠景があるのはちょっと嬉しいですね。また、当時の流行でフィルム面上下にマスクをかけるパノラマモードもあります。

惚れ惚れする高い描写力
レンズは3群3枚のトリプレットレンズ、単焦点の28mm広角レンズ搭載のF3.5、最短撮影距離35cmとマクロにも強い、特徴としてはレンズのヌケが良く解像度・コントラスト共に非常に高い、何よりも発色が綺麗で自然で諧調豊かな色合いに写ります。ボディのチープさとあまりにも対照的なレンズ性能です。
また、適度な周辺光量落ちもトイカメラユーザーにお勧めですね。

ニコンのカメラはこれしか持ってませんでしたが、最初のフィルムを現像したとき「さすがニコン!」とその描写に思わず唸りました。

作例
※いずれもカラーネガ現像です。


近距離撮影もリアルにしっかり描写します。


近景から遠景まで解像度も申し分ありません。


28mmレンズなのでスナップにも最適。


室内をノンフラッシュで撮影、その場の雰囲気を自然に写します。

ニコンミニで撮影したフイルムはぜひトイラボへ!

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