【知られざるカメラ】 第5回:チノン ベラミ


チノンの傑作
チノンは日本のカメラ業界に貢献した割には、あまり報われなかった企業だと思います。現在はブランド名だけ他社に渡し、昔の面影がない商品を販売しています。

チノンは日本のいろんなメーカの下請けをしながら、インパクトのある商品を作ってきました。例えばリコーフレックスやオリンンパスペン等の時代を変えたヒット商品を下請けで作っていました。

今回紹介する「ベラミ」はチノンの永い歴史の中で、非常に野心的な製品だと思います。 チノンの作ってきたコンパクトカメラは、全てが良かった訳ではありませんが、ベラミは良く設計され、大変個性的なカメラです。僕は大好きです。

独特の形状

今までに「ベラミ」と同じ形のカメラはありません。独特の形状をしています。誰もが一目見たら忘れないでしょう。 構造的には蛇腹カメラのコンパクト版と言ってもいいかもしれません。 (裏ブタを開けて見たら本当に蛇腹があります)
当時のライバルとしては、同様に名機のMINOX35シリーズやRICOH FF-1が上げられるのではないでしょうか。


女性向けにプッシュしていたようですが、それは成功しなかったかも


女性が馬車馬に乗っている金色のロゴが印象的です

ダントツの小ささ

35mフイルムを使うカメラではダントツの小ささで、ハーフカメラのオリンパスペンと比較しても小さいです。
小さい理由としては、ズームレンズやモータードライブ、フラッシュを内蔵をしていないなどがありますが、どれも無いからといって致命的なものではありません。
35mmフルサイズのカメラとしては、とんでもなく小さなカメラになります。

観音開きのレンズカバー
最大の特徴は観音開きのレンズカバーです。 昔の蛇腹カメラのように、レンズが引っ込むので、携帯性が高くなります。ポケットにさっと入れて、巻き上げレバーを引けばレンズカバーが開き、すぐ撮影できます。このカメラもスナップ向けのカメラです。

高い解像度、コントラストのレンズ
3群4枚のチノネックスカラーはテッサー型で、かなり画質が良い部類に入ります。特にコントラストが高く感じます。インパクトのある写真を撮るには楽しいレンズに思います。

精巧にできている
観音開きや複雑な機構を持ちながら、非常に安心できる出来に仕上がっています。 フイルム巻き上げの機構も信頼性が高く、安心して使えるクラッシックカメラです。


外付けフラッシュが付属しています。

作例


コントラストの高い写真でインパクトがあります。
KODAK E100GX リバーサルフイルム


解像度も申し分ありません。
KODAK E100GX リバーサルフイルム


画像の隅はすこしレンズ性能が落ちますが、プリント時には影響は出ません。
FUJIFILM SV400 ネガフイルム


この小さなカメラがこれだけの写真を撮れるなんて驚きです。
FUJIFILM SV400ネガフイルム

ベラミで撮影したフイルムはぜひトイラボへ!
リバーサル現像にも充実の設備で対応しています。

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