雨樹一期のトイカメラの教科書 第39回 「カメラ(LOMO LC-A)の革を張り替える」
こんにちばんは、雨樹一期(あまきいちご)です。
大阪での桜の開花時期はずーーっと雨だったので、今年はまともな桜写真が撮れなくて、かなり悔やしいです。でもこれからしばらくは撮影に快適な季節なので、どんどん撮影に出かけようかと思っています。
さて、今回はちょっとマニアックかもしれませんが、LOMO LC-Aの革の張り替え方法についてのコラムに致します。もちろん他のカメラもほぼ同じ手順で張り替えることが可能です。
キレイに丁寧に作業するとかなり手間はかかりますが、大雑把にやっても完成はさほど変わりませんでした。
☆準備するもの
・カッティングマット
・お好みの柄の端切れ(200円〜で購入出来ます)
・革用の接着剤
・ミニドライバー
・カッターと定規
まず始めに、LC-Aのレンズカバーを外します。左右に2カ所、計4カ所のビスを外して、カバーを手前に引っ張ると外れます。
ネジはとても小さいので、100均などで売っているミニドライバーセットがあるといいですね。プラスドライバーで回らない時に、無理をするとネジがなめってしまうので(潰れてしまうので)、その時はマイナスドライバーで外しましょう。マイナスの方が外れやすいです。
次に革を剥がしていきます。革と本体の隙間にマイナスドライバーを突っ込み、持ち上げるようにすると、簡単に剥がれます。少し剥がれたら、後は手で引っ張って剥がしていきましょう。
剥がした後は、接着剤が残っているので少しでこぼこしています。気になる様でしたら、紙ヤスリなので磨きましょう。張り替えるのがペラペラの革でなければ、ある程度で大丈夫です。
本来ならば、しっかりとヤスリがけして、アルコールでキレイに拭き取る方がいいのですが、手間がかかります。
こんなことを書いたら、ちゃんと仕事として革の張り替えている方に怒られそうですが、そういう方はこのコラムを見ないだろうし書きますが(笑)、僕はヤスリがけも必要ないと思っています。粉がボディー内部に侵入する可能性もありますからね。面倒くさいと思ったら、やすりがけせずに、あきらかに凸凹が見える部分のみマイナスドライバーなどで削り取っておきましょう。
次に新しい革の切り取り方ですが、先ほど剥がした革を使います。新しい革の裏面に、古い革を重ねてペンで型をとり、引いたラインに沿ってカッターで切り取ります。
同様に他の部分もカットします。我が家にはLC-Aが複数台あるので、今回は二種類同時に制作しました。
切り取った革の裏面に接着剤を塗ります。フチまでしっかり塗りましょう。革用の接着剤は、少し乾いてから(透明になるまで待ってから)でないと粘着が弱いものがありますので、説明書きに従いましょう。
ボディーに貼付けて、レンズカバーを装着すれば完成です。サイドの丸くなっている部分が浮いてくることがあるので、輪ゴムなどで縛っておくといいですね。
フチなど、剥がれやすそうな部分もしっかり指で押さえましょう。
全体を通して、特に難しい部分はありませんが、レンズカバーの装着が少し手間取るかもしれません。
写真のように、同じ色の○部分がぴったりと合わないと、はまりません。これも何度か調整すると、スポッとはまります。はまったらビスで止めましょう。
完成です。
最後に。私事ですが、5月25日〜6月7日まで、大阪のボダイジュカフェにて、
絵描きのきよしさん、momo ironeさんとコラボ展示を致します。
詳細はブログにて
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